我が家では、二人の男の子が、中学と高校に進学いたしました。里親をはじめて二十数年になりますが、我が家から小学生がいなくなった記念すべき年であり、地域の小学生の登校班の旗振り当番からも、ようやく解放されました。長男が入学して以来ですので、二十年近く続けていたことになります。我が家の子ども達も、中高大学生だけとなり、あらたな時代に突入した感があります。毎日の生活は、以前とさほど変わりはないのですが、毎日、真っ白なワイシャツを二枚干す時に、「あぁ、子ども達が、新たな歩みを始めたのだなあ。」と感慨深く思わされています。
以前、子ども達が通っていた保育園の園長先生が、「乳児組が白組なのは、子ども達が真っ白だからです。それにいろんな色を付けていくのが保育者の仕事です。」とお話されていたことが思い出されます。思春期・青年期を迎えた彼らは、真っ白な自分に、どんな色を付けていくのでしょうか。願わくは、暗くどす黒い色ではなく、希望に満ちた明るい未来を思い描くような色であってほしいと思います。
わたしの好きな絵本作家レオ=レオニの本に、「じぶんだけの いろ」という本があります。我が家の里子たちも、自立援助ホームの子ども達も、「じぶんだけのいろ」を探している途上かもしれません。そんな旅の伴走者として、一緒に歩んでいけたらいいな、と思っています。
子ひつじホームJ