いつものように 「ただいま!」「おかえり!」のあと、 「麦茶美味しいです!やっぱり麦茶です」としみじみと麦茶を味わいつぶやく彼。何事も経験とは言うものの、過酷な日々を強いられてきたその若い人生の中で、この日麦茶を手にし語りはじめるこれまでの思い…
…雨続きの晴れ間、暑い午後のことでした。
今まで私の人生の中で、麦茶の素朴な美味しさやありがたみをこれほどまでに感じることはありませんでした。また、彼に対して何が正解かを示すこともできませんでしたが、どのような人生においてもささやかな幸せにちゃんと気づける感性の大切さを、このとき麦茶とともに彼から学ぶことができました。
これから、本格的な夏の暑さを迎えます。
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