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誕生日寿命を超えて

 先日、我が家のフャミリーホームの男の子が、17歳の誕生日を迎え、いつものようにケーキにろうそくを立て、ハッピーバースデーを歌い、お祝いをしました。「別にお祝いしなくてもいいよ」と言っていたのですが、やはり、写した写真には笑顔が映っていました。


 さて、皆さんは「生活寿命」という言葉を知っていますか。「生活寿命」とは、体力の衰えだけでなく、「他人の目が気になる」「面倒だ」といった心理的要因や、家族や友人との関係が変わったり、趣味や嗜好が年齢と共に変化したり、経済的な理由であったり、さまざまな要因で、特定の行動ができなくなったり、しなくなったりする年齢を指します。そして、それは中年期から高齢期に限って起きることではなく、若い人でも「もう、この年になったらやれないなぁ」と感じることがらもあります。博報堂生活総研が、首都圏・阪神圏の20歳~69歳の男女1,000人を対象に行っている調査で、直近では2024年の調査結果が公表されています。64種類の生活行動について調査されていますが、「お年玉寿命」「ゲーセン寿命」「信号ダッシュ寿命」「階段寿命」「小言寿命」(妻/夫やこどもにいくら言っても治らないので、あきらめて小言を言わなくなる)「手つなぎ寿命」(夫婦で手をつないでの散歩は、恥ずかしくてできなくなる)とか、おもしろいものもたくさんありますので、検索して見てみてください。


 中でも「誕生日寿命」というのがあり、自分や知人の誕生日に、特別な食事やケーキなどを用意しなくなる年齢で、48歳7か月だそうです。これには私自身、昨年から「自分は、もういいかな」と思い始めたので(48歳はとうに過ぎていますが)、「それではいけない!」と思い返しました。聖書の中に、「天の下では、すべてに時機があり、すべてのできごとに時がある。生まれるに時があり、死ぬに時がある。神は、すべてを時にかなって麗しく造り、永遠を人の心に与えた」(箴言3章)とあります。わたしたち人間は、生まれることも死ぬことも、自分で決めることができません。しかし、神は、生まれることも死ぬことも、それは麗しい時なのだ、と語っています。この世に生を受けた麗しい時である「誕生日」を、感謝をもってお祝いし、この世に「生」を受けた意味やどのように生きるのかを考える時にしたいと思います。


 ともあれ、我が家のファミリーホームのこどもたちや、自立援助ホームのこどもたちにも、好きな料理を作ってあげ、ケーキにろうそくを立て、「お誕生日おめでとう!」と特別感たっぷりに、盛大にお祝いしてあげたいと思わされています。



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