こどもたちもおとなたちも幸せに“生まれてきてくれて、ありがとう”
9月7日〜8日、横浜市社会福祉センターにて、2026年度全国自立援助ホーム協議会東海北陸・南関東ブロック合同研修会が開催されました。
悪天候の中、交通機関への影響もありましたが、二日間を通して90名の方がお集まりくださり、両ブロックだけではなく、九州や北関東、東京からもご参加をいただきました。
僭越ながら、実行委員として研修会の企画・運営に携わらせていただき、当日は司会を務めさせていただきました。
正直なところ、経験豊富な先輩方に囲まれ、人としてもスタッフとしても未熟な私が、このような大役を果たせるだろうかという不安でいっぱいでした。
それでも、信頼して役割を任せてくださる皆さんの期待に応えたいと思い、「ミスなく完璧に当日を迎えよう」と半年以上前から準備を重ねてまいりました。
そのような決意も虚しく、名簿の作成、当日の進行、タイムキープなど、数々の失敗を重ね、自分の目指していた完璧からは程遠く、頭が真っ白になる瞬間が何度も訪れました。
その度に、周りの方々に助けられ、「大丈夫!」「全然問題ないよ」と励まされ、なんとか無事に最後まで走り切ることができました。
改めて、わたし一人では何もできないということ、これまで出会ってきた若者たち、周りにいる先輩や仲間たちに支えられ、今の自分が形作られているのだということを実感しています。
今回の研修会では、認定NPO法人フリースペースたまりばの西野博之さんを講師にお呼びしました。
西野さんから、「こどもが幸せになるためには、まず大人が幸せでいなければならない」という言葉を手渡されました。
一人で生きていくことができないのは、こどもたちも、わたし自身も、同じなのです。
助けを必要としているこどもに寄り添いたいと思う時、まずわたしの心が満たされ、幸せである必要があるのです。
完璧なんか目指す必要はない。
こどもたちの前に、まずわたしが、誰かの手を借りられるようにならないと、「助けて」と声を挙げられるようにならないといけないのです。
わたしも、あなたも、不完全で、かけがえのない、世界でたった一人の大切な存在。
それこそが、わたしたち大人がこどもたちに伝えていきたいことではないでしょうか。
西野さんは、わたしたちの働きは、最終的には、「祈り」なのだと仰っていました。
朝、出かけるこどもを見送る時に、「このまま事故に遭って、一生会えなくなるかもしれない」という思いが過ぎる。
だから毎日、「いってらっしゃい」と見送り、「ただいま」と出迎える。
今日も生きていてくれて、ありがとう。
生まれてきてくれて、ありがとう。
そうして日常を積み重ねること。
こどもの力を信じて、じっと待つこと。
そんな、自立援助ホームが大切にしてきた「専門性」を教えられ、参加者の皆さんと分かち合うことのできた、忘れられない時間でした。

自立援助ホーム緑のまきば 土屋明


